投稿日:2025.10.29 最終更新日:2025.10.29
京都ならではの家 |先人の知恵と感性が織りなす、豊かな暮らし。
「京都ならではの家」と聞いて、どんな家を思い浮かべますか?
「京都ならではの家」とは?通り庭と格子戸で光と風を通す住まい
坪庭や通り庭のある家でしょうか。
間口が狭く奥行が長い、京都らしい敷地に建つ町家。
格子戸や深い軒、風が通り抜ける心地よい空間。
京都の中心部では、そんな先人の知恵と工夫が、今も息づいています。
限られた土地の中で、光や風の通りを確保する。
夏の蒸し暑さや冬の底冷えを和らげる。
そうした工夫は、現代の建築手法にも引き継がれています。
どんなメリットがある?外からの視線を遮り、自然を身近に感じる工夫
中庭や坪庭(コートハウス)では、外部からの視線を気にせず、より近い距離感で自然を感じながら暮らせます。
また、格子戸や面格子は、内部からはよく見渡せるが外部からは内部の様子が分かりにくいという性能があり、防犯対策としても役立ちます。
さらに、風の通り道をしっかり計画し、要所で窓を設ける工夫も大切です。
近年の猛暑と湿度の高さ、底冷え対策としては、断熱仕様の工夫に加えて、遮熱対策と熱容量のある内装仕上げ材(土壁、無垢材、漆喰など)を組み合わせることで相乗効果が生まれます。
ただし、景観条例と高い土地単価、工期・コストという課題も
こうした魅力がある一方で、京都で家を建てるには現実的な課題もあります。
まず、景観条例や風致条例など、風情や環境に配慮した建物づくりとなるよう法規制が厳しい地域が点在しています。
土地単価は、特に若い世代には購入のハードルが高く、周辺部でも敷地に余裕のある物件がなかなか手に入りません。
さらに、手間暇のかかる家づくりとなるため、工期は長く、コストも高くなりやすいのが現実です。
ただし、長い目で考えると決して高い投資にはならないと考えられています。
そうした中、「伝統的な風合いを生かしながら現代の性能も確保したい。」
あるいは、「和ではなく洋の雰囲気を大切にしたい。」
さまざまな想いがあります。
私たち片山工務店は、こうした京都で家を建てたいと考える方々に、私たちが考える「京都ならではの家」を提案しています。
それは、京都の風土や文化を尊重しながら、現代の暮らしと技術を融合させた住まい。
性能だけでなく、「感性」を大切にした家づくりです。
片山工務店が提案する「京都ならではの家」とは
京都は、夏は蒸し暑く冬は底冷えする厳しい気候です。
さらに狭小地や変形地が多く、景観条例により高さや色彩にも制約があります。
こうした厳しい条件の中で、私たちがどのような家づくりを目指しているのかをお伝えします。
性能だけじゃない。先人の知恵と感性を大切にする家づくり

私たち片山工務店が「京都ならではの家」を提案する理由は、京都の厳しい気候風土で快適に暮らすための先人の知恵を現代の家づくりに生かしたいからです。
とはいえ、性能を追いかけすぎることはしません。
京都ならではの佇まい、建築手法、建築美。
こうしたものに包まれながら感性を生かして豊かに暮らせる住まいこそ、私たちがおすすめしたいものです。
私たちが大切にしているのは、お一人お一人の想いや夢・理想を最大限かなえること。
そして、自然を感じながら暮らせる家づくり、町並みを高め合う環境づくりです。
狭小地でも諦めない。自然を感じられる空間をつくる工夫

京都の敷地は、間口が狭く奥行きが長い、いわゆる「うなぎの寝床」が多く、周囲の建物も密集しているため採光や通風の確保が難しいものです。
それでも私たちは、京都ならではの敷地条件下で先人の知恵と工夫を生かしながら、できる限り自然を感じられる家づくりを目指しています。
坪庭や中庭が設けられない場合でも諦めません。
窓の配置と大きさ、狭小空間でも広がりを感じる間取り、ちょっとした配慮を丁寧に設計すれば道は開けます。
また、条例で導入できる地域は限られますが、草屋根の家という方法もあります。
屋根の上に土と緑を載せて小さな庭をつくれば、夏の強烈な日射を和らげて断熱性能を高めるだけでなく、四季の移ろいを屋根の上で感じられる豊かさがあります。
草屋根の家 | 屋根の上の庭と、呼吸する暮らし。
一般的な「草屋根の家」とは?自然がもたらす恵みと暮らし 草屋根とは、屋根に土を敷き、植物を育てる緑化技術のこと。 ただ屋根を緑で覆うだけでなく、住まう人の環境に、たくさんの恵みをもたらしてくれます。 特に、夏の高い断熱効果は大きな特徴。 太陽の光で熱くなった屋根の表面温度を、植物が持つみ
坪庭や中庭でなくても、自然をより身近に感じられる空間はつくれます。
手仕事だからこそ味わえる木や土、和紙などの趣に包まれた空間で豊かな暮らしを過ごしてほしい。
これが私たちの願いです。
言葉では伝わらない心地よさ。ブルーベリーハウスで体感してください

特にお客様に知っていただきたいのは、モデルハウス「ブルーベリーハウス」で体感できる空気感です。
無垢の木や漆喰仕上げの質感、そして私たちの独自技術「そらどま仕様」で構成された空間があります。
そらどま仕様とは、屋根の集熱層と通気層を活用して夏は熱を逃がし冬は熱を蓄える仕組みです。
エアコンに頼りすぎない、自然に寄り添った温熱環境を生み出します。
そらどまの家 | 自然の恵みと現代技術で叶える、本当に心地よい暮らし
一般的な「そらどまの家」とは?自然の恵みを取り入れた住まい 「そらどまの家」とは、太陽の熱(そら)や地熱(土間)といった自然エネルギーを巧みに取り入れる住まいの考え方です。 それは、単なる高気密高断熱の一歩先を行く、「人と地球にとても優しい家」を目指すものです。 日本の伝統的な知恵と現代技術を
外部との温湿度の違い、言葉では伝えきれない心地よさがそこにはあります。
特に夏場、エアコンをフル回転しなくても室内の温湿度が低いこと、外から帰ってきたときの体感の違い、汗の引く速さをぜひ実感してください。
モデルハウスでは一般的なエアコンではなく輻射式冷暖房を採用しており、風をかき回さず暖かさと涼しさが身体をやさしく包み込みます。
この違いもぜひ感じていただきたいのです。
京都ならではの家で暮らすと、毎日がどう変わる?
京都ならではの家で暮らすと、どんな日常が待っているのでしょうか。
朝目覚めてから夜眠りにつくまで、そして心と身体にどんな変化が訪れるのかをお伝えします。
朝、昼、夜。自然を感じながら過ごす一日

この家に住むと、生活や心境に大きな変化が生まれます。
生活面では、限られた条件のもとでも室内に取り入れられる自然光や通り抜ける風、そして自然・緑を感じながら過ごせる毎日が待っています。
朝は自然光で爽やかに目覚め、昼は心地よい風を感じながら過ごし、夜は外の景色を感じながらゆったりと一日を終えられます。
朝昼夜を通して自然や外の景色を感じながら過ごせるため、夜はぐっすり眠れます。
心理面では、家にいるだけでリラックスでき、季節の移ろいを身近に感じられます。
温熱環境も快適で自然を感じながら暮らせる佇まいのため、お出かけされる回数が減りご自宅で過ごされる日が増えるかもしれません。
特に夏冬は、家の中での温度差によるストレスを感じない「そらどま仕様」の快適さをきっと実感していただけます。
五感で季節を感じる。機械に頼りすぎない暮らし

この暮らしで私たち片山工務店が感じている一番の魅力は、「感性で暮らせる住まい」「感性が磨かれる住まい」であることです。
機械に頼りすぎず五感で季節を感じながら心地よく暮らす。
これこそが、京都ならではの家が持つ本質的な価値だと考えています。
ぐっすり眠れる。自然素材が生み出す健やかな空間

お客様が抱えている悩みや課題の解決につながる工夫もあります。
できる限り建材を採用せず自然素材で包まれる空間にすれば、それだけで温熱環境は快適になります。
中でも私たちが大切にしているのが漆喰の家です。
左官仕上げの漆喰壁は調湿・消臭効果に優れており、室内の空気を常に清々しく保ちます。
深呼吸したくなる空気感、その心地よさは実際に体感していただかないと伝わりません。
漆喰の家 | 深呼吸する壁がつくる澄んだ空気。自然と呼吸する暮らし。
一般的な漆喰の家とは? 漆喰の家とは、一般的に自然素材である漆喰を壁などに採用した住まいを指し、体に優しい健康的な空間になるとイメージされています。 その主なメリットとしては、漆喰が持つ調湿性能で湿度を和らげ、匂いも吸い取ってくれるので空気がキレイになる点や、吸湿性能でカビが発生しにくいといった
エアコンや床暖房を控えられる仕様にすれば、身体の不調が減り、健やかに暮らせます。
ぐっすり眠れる空間。
それがとても大切だと、私たちは考えています。
片山工務店だからできる、京都の家づくりの工夫
限られた敷地、厳しい景観規制、そして盆地特有の厳しい気候。
こうした京都ならではの条件を私たちはどのように乗り越えているのか、設計から施工まで具体的な工夫をご紹介します。
狭くても明るく広がる。光と風を取り込む設計のコツ

京都は盆地で、夏は40度近くまで上がり西日が厳しく、冬は底冷えで寒さが骨身に染みます。
こうした厳しい気候と限られた敷地条件の両方に対応するため、設計段階で特に重視している要素があります。
まず、狭小空間でも広がりを感じられる間取りと窓や開口部の配置に工夫を凝らします。
自然光や風が流れる窓の配置計画を丁寧に行い、壁面からの採光が難しい場合はトップライトの設置も積極的に提案します。
また、軒の出や要所での庇設置にもこだわります。
京都特有の厳しい西日を遮りながら冬の日差しは取り入れる。採光計画では特にこの西日の遮蔽を重視し、オリジナル木製雨戸を設けることも提案しています。
「そらどま仕様」と自然素材。片山工務店の技術

使う素材や設備では、無垢材や左官仕上げ、和紙などの自然素材の採用にこだわっています。
そして独自技術として「そらどま仕様」を採用し、お客様のご予算に合わせたメニューで導入できるよう柔軟に対応しています。
現在、ブルーベリーハウス(モデルハウス)では年間の温湿度の記録を開始しており、その様子をInstagramで投稿しています。
見えない部分こそ丁寧に。性能を引き出す施工へのこだわり

この家の施工で特に注意が欠かせない点があります。
そらどま仕様における屋根通気層と集熱層での気密防水対策、外壁窓廻りでの断熱気密処理、室内側での可変透湿気密シートの設置と端部での気密処理。
これらを入念に行うことが、性能を最大限引き出す鍵となります。
また、自然素材の特性に配慮した施工、乾燥養生期間の確保、より理想的な手順の順守なども大切にしています。
お子様の成長を見据えた、長く住み続けられる間取り

将来の増改築は実際なかなか難しいもので、これは私たちのこれまでの経験から言えることです。
そのため、お子様が小さなときはそれほど大きな空間でなくても間仕切り壁を設けずに暮らし、成長に合わせて個室化できるような間取りにしておく配慮を心がけています。
同時に、ご家族がいつまでも共有できるスペースやちょっとした居場所も設けることで、長く住み続けられる家になります。
京都で、感性が輝く暮らしを始めませんか

私たちがこの「京都ならではの家」を通じてお客様にお届けしたい未来は、年々厳しくなる環境変化、特に夏の暑さにも対応しながら自然を感じて豊かに暮らす生き方です。
そらどま仕様や草屋根の家は、こうした暑さ対策にとても役立ちます。
草屋根は条例により導入できない地域が多いのですが、自然を感じながら豊かに暮らす生き方は何らかの形でご提供したいと考えています。
今後の展望として、自然を感じながら暮らす方法の一つとして「畑のある暮らし」ができる家づくりも提案していきたいと考えています。
もしあなたが京都ならではの佇まいと現代の快適性を兼ね備えた家をお考えなら、まずはブルーベリーハウスへお越しください。
そこでの体感と暮らし方について、じっくりお話させていただきたいのです。
感性で暮らせる住まい、感性が磨かれる住まい。京都という土地で、あなたらしい豊かな暮らしを私たちと一緒に創り上げませんか。