投稿日:2025.07.31 最終更新日:2025.07.31
草屋根の家 | 屋根の上の庭と、呼吸する暮らし。

一般的な「草屋根の家」とは?自然がもたらす恵みと暮らし
草屋根とは、屋根に土を敷き、植物を育てる緑化技術のこと。
ただ屋根を緑で覆うだけでなく、住まう人の環境に、たくさんの恵みをもたらしてくれます。
特に、夏の高い断熱効果は大きな特徴。
太陽の光で熱くなった屋根の表面温度を、植物が持つみずみずしい力(蒸散作用)で、自然に下げてくれるのです。
和歌山大学の山田宏之先生の調査結果によると、一般的なアスファルトシングル葺きの屋根と比べ、草屋根は真夏の室内へ入り込む熱を20分の1にまで減らせると報告されています。
参考:草屋根の会公式サイト
これなら、屋根からの熱をほとんど気にすることなく、最小限の冷房で心地よく過ごせるはずです。
さらに、都市のヒートアイランド現象を和らげたり、建物からの照り返しを抑えたりする効果も期待できます。
庭をつくる広いスペースがなくても、屋根の上がもう一つの庭になります。
季節の花を育てたり、ガーデニングを楽しんだり。
そんな、自然をすぐそばに感じる豊かな暮らしが、草屋根で叶えられます。

屋根緑化は「もう一つの庭」。データと実例で知る断熱効果と本当の楽しみ方
家の屋根に植物を植える「屋根緑化」。 言葉は聞いたことがあっても、実際にどんなもので、暮らしに何をもたらしてくれるのか、詳しくは知らない方も多いのではないでしょうか。 屋根緑化は、ただ景観が美しくなるだけではありません。 大学の研究でも裏付けられた断熱効果によって、夏は涼しく冬は暖かい快適な暮
片山工務店が考える「草屋根の家」とは?想いとこだわり
私たち片山工務店が草屋根の家で目指すのは、単なる「エコな家」の枠を超えた、人と自然が当たり前に共生する、健やかな暮らしです。
気候変動や環境問題がすぐそばにある今だからこそ、家づくりを通して、住まう方と持続可能な社会を一緒に考えていきたい。
草屋根は、そんな私たちの想いを形にするための、大切な答えの一つです。
自然の力を最大限に引き出し、現代の建築技術と掛け合わせることで、環境への負荷を減らしながら、心と身体がのびのびと深呼吸できるような暮らしをつくります。
私たちがこだわっているのは、例えば「そらどまの家」の仕組みと組み合わせることで生まれる、驚くほどの相乗効果。
自然の風や光を巧みに取り込むパッシブデザインに、草屋根の断熱・遮熱性能が加われば、エアコンに頼りすぎず、一年を通して春のような室内環境が生まれます。
それは、自然を身近に感じながら上質な空間で暮らすという、京都の地で家づくりに向き合ってきた私たちなりの提案です。
私たちのモデルハウス「ブルーベリーハウス」では、無垢の木や漆喰の壁がつくる空気の質、そして草屋根が生み出す穏やかな室温を、実際に肌で感じていただけます。
写真や言葉では決して伝わらない、五感が喜ぶ本物の心地よさを、ぜひ一度味わいに来てください。
「草屋根の家」がもたらす魅力。健やかで心豊かな毎日
草屋根のある家での暮らしは、あなたの毎日に、豊かで気持ちのいい変化を運んできます。
一番の魅力は、夏のうだるような暑さや冬の厳しい寒さ、そんな室温のストレスから解放され、心も身体も健やかに過ごせることかもしれません。
じめっとした不快な暑さが和らぎ、ひんやりと澄んだ空気が、身体の奥からじんわりと解きほぐしてくれます。
エアコンの使いすぎで感じる身体のだるさや、暖房による乾燥の悩みも、きっと少なくなるはずです。
家で過ごす時間そのものが、何よりの贅沢になる。
だから、自然と家族が集まる時間も増えていくのです。
この心地よさに加えて、暮らしをさらに豊かにしてくれるのが、屋根の上の「畑」です。
私たちは、ただ景観のためだけの「芝生」よりも、多様な作物を育てる「畑」としての草屋根をおすすめしています。
見て楽しむだけでなく、積極的に土に触れ、作物を収穫し、その恵みを味わう。
ミニトマトやハーブはもちろん、イチゴやブルーベリーが実ることも。
その体験は、「美味しい」という感覚を超えて、私たちの心と身体の奥深くにある、生きていることそのものの喜びを呼び覚ましてくれます。
私たちは、こうした「性能」と「感性」がとけ合った住まいこそが、本当に豊かな暮らしにつながると信じています。
草屋根や「そらどまの家」が持つ機能性という「性能」に、住まう方一人ひとりの想いを映し出す「感性」を大切にした設計。
考え抜かれた家事動線、無垢材や漆喰が醸し出すやさしい空気、そして窓の外に広がる四季折々の緑。
これらが一つになることで、日々の暮らしに彩りが生まれ、住むほどに愛おしさが増す家になるのです。
魅力を実現する、片山工務店の設計と工夫
草屋根の良さを最大限に生かすには、設計や施工での細やかな工夫が欠かせません。
私たちは、長年の経験で培った技術と知識で、お客様が安心して長く住める草屋根の家をお届けします。
安全性と心地よさを両立する、設計の工夫
設計で何よりも大切にしているのが、安全性と心地よさの両立です。
草屋根は、土や植物、雨の日の水分まで含めると、一般的な屋根よりもずっと重くなります。
だからこそ、建物の構造を隅々まで計算して十分な強さを持たせることが絶対条件であり、これは法律や条例を守る上でも非常に大切です。
同時に、その安全な土台の上で、いかに心地よく暮らしていただけるかを追求します。
限られた敷地であっても、窓の場所や大きさ、軒や庇の出し方といったパッシブデザインの工夫を凝らし、空間のつながりや広がりを感じられる、光と風が通り抜ける住まいを実現します。
暮らしに寄り添う、自然素材と手仕事
素材選びにも、私たちのこだわりが詰まっています。
できる限り、工場で大量生産される画一的な建材は使わず、無垢の木や漆喰といった自然の素材をふんだんに使います。
これらの素材は、湿気を吸ったり吐いたり、空気をきれいにしたりするだけでなく、役目を終えれば土に還る、環境にやさしいものばかり。
職人の手仕事が多くなる分、時間はかかりますが、この丁寧な家づくりこそが私たちの誇りです。
正直にお伝えする、費用と暮らしのポイント
もちろん、草屋根を考える上で知っておいていただきたい点も、正直にお伝えします。
例えば、始めにかかる費用は、一般的な瓦屋根と比べると1.2倍から1.5倍ほど。
また、屋根の上で安心して過ごしていただくためには、落下などを防ぐための安全対策もらなければなりません。
私たちは、こうした点もすべて丁寧にご説明し、ご家族の暮らしに合わせた一番良い方法を一緒に考えていきますので、ご安心ください。

屋根緑化のデメリットは捉え方次第!「手間」が「豊かさ」に変わる後悔しない考え方
屋根緑化、素敵ですよね。 自宅の屋根が緑に覆われる景色を想像すると、なんだか心が和むものです。 しかし、その一方で「本当に手入れできるだろうか」「雨漏りしたらどうしよう…」といった不安もありますよね。 メディアではメリットばかりが強調されがちですが、費用やメンテナンスといった現実的なデメリット
まとめ:草屋根や緑化建築を通して楽しい町並みづくりを
草屋根のある家は、ただ環境にやさしいだけでなく、私たちの毎日をより豊かで、健康なものへと導いてくれる大きな可能性を秘めています。
自然の力をうまく借りて、夏の暑さや冬の寒さといったストレスを和らげることで、ふと心がほどけて、「ああ、気持ちいいな」と深く呼吸したくなる。
そんな時間が、暮らしのなかに生まれるのです。
私たち片山工務店は、この京都の地で50年以上、人と環境に寄り添う家づくりを続けてきました。
草屋根や緑化建築を通して、一軒一軒の家だけでなく、それらが集まってできる美しい町並みづくりにも、これから貢献していきたいと考えています。
もしあなたが、「家族みんながいつまでも健康で、季節の移ろいをすぐそばで感じられる暮らしがしたい」と願うなら、ぜひ一度、私たちのモデルハウスに遊びに来てください。
草屋根がくれる心地よさを肌で感じ、無垢の木の香りに包まれながら、「屋根の上で、こんな時間を過ごしてみたい」。
そんな夢のようなお話からで構いません。
あなたの理想の暮らしを、ぜひ私たちに聞かせてください。
自然と共に生きる、新しい暮らしの扉を、一緒に開けてみましょう。