こんな人は漆喰の家で後悔しない!京都で50年の工務店が語る本当の価値

こんな人は漆喰の家で後悔しない!京都で50年の工務店が語る本当の価値 | 自然素材

「漆喰の家って素敵だけど、後悔するって話も聞くし…」。

家づくりで漆喰壁に憧れをお持ちになる一方で、そんな不安を感じていらっしゃるかもしれませんね。

ネットの情報を見ると「ひび割れ」「汚れ」「費用」など、気になる点も多く、迷ってしまうお気持ち、よく分かります。

この記事では、京都で50年以上にわたり自然素材の家づくりに携わってきた私たち片山工務店が、漆喰に関するさまざまな疑問や不安に、長年の経験に基づいてお答えします。

後悔と言われる点の本当の理由から、漆喰との上手な付き合い方、データだけでは見えてこない漆喰ならではの心地よさ、そして京都の気候風土でその魅力を最大限に活かす秘訣まで、丁寧にお話ししていきます。

漆喰という素材が持つ「個性」を深く理解し、ご自身の価値観と照らし合わせることが、後悔しない家づくりの第一歩です。

ぜひ最後までお付き合いいただき、あなたの家づくりにお役立てください。

この記事でわかること
  • 漆喰の家で「後悔」と言われる本当の理由
  • 漆喰が持つ注意点との上手な付き合い方
  • データだけでは語れない、漆喰がもたらす本質的な心地よさ
  • 京都の気候風土で漆喰を最大限に活かす秘訣

こんな人は後悔しない!漆喰と相性が良い4タイプ

漆喰は素晴らしい自然素材ですが、その個性的な特徴から、すべての方に100%合うとは限りません。

しかし、もし以下の4つのタイプのどれか一つでも「自分に近いな」と感じるなら、漆喰の家で心地よい豊かな暮らしを実現できる可能性は、ぐっと高まることでしょう。

タイプ① 経年変化を楽しむ「ナチュラル派」

漆喰の壁は、ビニールクロスのように時間が経っても新品同様というわけにはいきません。

陽の光を浴びて少しずつ色が落ち着いたり、時には細かなひび割れ(ヘアークラック)が入ったりすることもあります。

ですが、それを「劣化」ではなく「味わい」として受け止め、時間と共に変化していく様子を楽しめる方にとって、漆喰はかけがえのないパートナーになるはずです。

さらに、漆喰は静電気を帯びにくいという、嬉しい性質も持っています。

ホコリが付きにくいため、年月を経ても壁が黒ずみにくいのです。

日々の暮らしで付いてしまう多少の汚れでさえ、不思議と壁の景色の一部として馴染んでいくように感じられるかもしれません。

古い町家や土蔵の漆喰壁が、時を経てもなお趣深く、美しい風情を醸し出しているのをご覧になったことはありませんか?

あれこそが、漆喰ならではの「経年美」の証と言えるでしょう。

完璧な均一性よりも、自然な風合いや「わびさび」にも通じるような感覚を大切にしたい。

そんな方にとって、漆喰壁はきっと愛着の湧く存在になります。

タイプ② 住まいを育てる「DIY&メンテ派」

「家は完成したら終わり、ではなくて、自分で手を加えながら大切に育てていきたい」。

そんな風に考えている方にとって、漆喰はとても魅力的な素材です。

というのも、小さな傷や汚れがついても、比較的ご自身で手直ししやすいのが漆喰の長所だからです。

例えば、髪の毛のような細いひび割れ(ヘアークラック)なら、市販の補修材(パテ)を使えば、慣れれば15分〜30分ほどで目立たなくすることも可能です。

部分的に上塗りしても境目が比較的目立ちにくいので、「自分でやるのはちょっと…」と感じているDIY初心者の方でも、意外と挑戦しやすい塗り壁なんです。

こうした手軽さもあって、実際にお子さんと一緒に壁の一部を塗り直すなど、メンテナンスをまるでワークショップのように楽しまれているオーナー様もいらっしゃいます。

自分で手入れをすることで、家への愛着がより一層深まるのも、漆喰ならではの素敵な体験ではないでしょうか。

住まいのメンテナンスを「手間」と捉えるのではなく、「楽しみ」として積極的に関わりたい。

そんな方には、漆喰はきっと応えてくれる素材です。

タイプ③ 室内空気を最優先する「健康志向派」

ご自身やご家族の健康のために、なによりも室内の「空気環境」を大切にしたい。

そうお考えの方にとって、漆喰はその想いに応える素材となるはずです。

自然素材である漆喰は、化学物質などが心配な方にも、安心してお使いいただける素材の一つです。

漆喰がもたらす、健やかな空気環境のメリット

心地よい湿度に整える
「調湿効果」
漆喰の壁には目に見えない小さな孔がたくさんあり、まるで呼吸するように室内の湿気を吸ったり吐いたりします。湿度が高いときは吸湿し、乾燥しすぎると放湿して、快適とされる湿度(40〜70%程度)に近づけようと働きます。これにより、結露やカビ、ダニの発生を抑える効果も期待できます。
清潔さを保つ
「抗菌・抗ウイルス性」
漆喰の主成分である消石灰は強いアルカリ性のため、カビや細菌が繁殖しにくい性質を持っています。(※特定の条件下での試験結果です。効果を保証するものではありません。)
化学物質の心配が少ない
「低VOC」

シックハウス症候群の原因とされる揮発性有機化合物(VOC)を含まないため、小さなお子様やアレルギーをお持ちの方でも、より安心して過ごせる空間づくりに役立ちます。

目には見えない「空気の質」。

すが、その質にこだわることは、健やかな暮らしの基本です。

漆喰の持つ力が、きっと大きな安心感をもたらしてくれるでしょう。

タイプ④ 資産価値を長期で考える「ライフサイクル重視派」

家づくりを、建てるときの費用(初期投資)だけでなく、もっと長い目で見て考えたい。

メンテナンスにかかる費用や、将来的な家の価値も含めて判断したい。

そんな堅実な視点をお持ちの方にも、漆喰は一考の価値がある素材です。

長い目で見たときの、漆喰の価値とは

時間と共に増す
「耐久性」
漆喰は、空気中の二酸化炭素とゆっくり反応して、時間をかけて石灰石という元の硬い状態に戻っていきます。そのため非常に耐久性が高く、適切なお手入れを続ければ、何十年もの間、美しい状態を保つことができるのです。
張替え不要で
「メンテナンスコスト削減」
ビニールクロスは、一般的に10〜15年ほどで汚れや劣化が気になり、張替えを検討することが多いですが、漆喰壁は基本的に全面的な張替えが不要です。長いスパンで見れば、初期費用の差を上回るコストメリットが生まれる可能性も考えられます。(※お住まいの状況やメンテナンス頻度によって異なります。)
将来的な「資産価値」
への期待
近年、手間暇かけてつくられた自然素材の家は、その価値が見直され、中古市場でも根強い人気があります。「本物志向」の住まいとして、将来的な資産価値の維持にも繋がるかもしれません。

目先の費用だけでなく、住まいの寿命や長期的な維持管理まで含めて、納得のいく家づくりをしたい。

そんな方にとって、漆喰はとてもあっているでしょう。

漆喰の家で後悔した…5つの後悔ポイントと上手な付き合い方

漆喰と相性が良いタイプを見てきましたが、やはり気になるのは「後悔」につながるデメリットの部分ですよね。

ここでは、よく聞かれる5つの後悔ポイントについて、その原因と上手な付き合い方、そして解決策を具体的にお伝えします。

1.「ひび割れ」が気になる…でも味わいと捉え、簡単DIYも

漆喰でよく耳にするのが「ひび割れが心配…」という声です。

漆喰の壁に見られる細かなひび割れ、これは「ヘアークラック」と呼ばれ、主に漆喰が乾燥する際の収縮や、建物のわずかな動きによって生じるものです。

多くの先輩オーナー様は、このヘアークラックを「手仕事の証」「壁の表情」として、経年変化の味わいと捉えていらっしゃいます。

構造的な問題はほとんどなく、むしろ「愛着が増す」という声もあるほどです。

もし見た目が気になる場合も、DIYで簡単に補修できるのが漆喰の良いところ。

まるで家具を手入れするように、住まいを育てる感覚で付き合えます。

もちろん、幅が広く深いひび割れの場合は、無理せずプロ(私たちのような施工業者)に点検・補修をご依頼ください。

それでしっかり対応できます。

2.白い壁の「汚れ」は?自分で直せる手軽さで愛着アップ

「白い漆喰の壁って、汚れが目立ちそうで…」

特に小さなお子様やペットのいるご家庭では、気になる点かもしれませんね。

確かに、漆喰は静電気を帯びにくいのでホコリは付きにくいのですが、やはり暮らしの中で手垢や食べこぼし、お子様の落書きなどが付いてしまうことは避けられません。

でも、ご安心ください。そんな時も、漆喰ならご自身で対処できることが多いのです。

実際に、手垢や鉛筆などの軽い汚れなら、まずは柔らかい消しゴムで優しくこすってみてください。

それで落ちることも多いです。

コーヒーなどをこぼしてしまったら、まずは慌てずに乾いた布で、こすらず吸い取るようにすぐに拭き取りましょう。 多くの場合、これでシミにならずに済みます。

もしシミが残ってしまった場合は、水で薄めた中性洗剤を布に少し含ませて、ポンポンと軽く叩くように拭いてみてください。

それでも落ちないような頑固なシミには、塩素系漂白剤を薄めて使う方法もあります。

ただし、漆喰の種類によっては白くなりすぎたり、少し風合いが変わったりすることもあるため、試す場合は、必ず目立たない場所で確認してから、作業後はしっかり水拭きして漂白剤を取り除いてください。

しかし、あまり心配しすぎないでください。

漆喰の素晴らしいところは、万が一シミが残ってしまっても、最終的にサンドペーパーで軽く削ったり、その部分だけ上塗りしたりして、ご自身でリカバリーできる点です。

この「汚れたら自分で直せる」という手軽さが、「家を育てる楽しみ」となり、住まいへの愛着を一層深めてくれます。(※油性ペンのような落ちにくい汚れもありますのでご注意ください)

完璧を求めすぎず、メンテナンスも暮らしの一部として楽しむ。

そんな気持ちで漆喰と付き合っていくのが、後悔しないコツと言えるでしょう。

ご自身での対処が不安な場合は、無理せず私たち施工業者にご相談いただくのが一番確実です。

3.「初期費用が高い」…長期コストで考える漆喰の価値

「漆喰って、やっぱり初期費用が高いんでしょう?」

ご心配はもっともです。

材料費や左官職人の丁寧な手仕事が必要となるため、最初のコストはビニールクロスより高くなるのが一般的です。(目安: 坪あたり+8千円〜 ※仕様による)

しかし、漆喰の価値は「初期費用」だけでは測れない、と私たちは考えます。

  • 視点1:未来を見据えた「トータルコスト」で考える
    漆喰は非常に長持ちし、ビニールクロスのような定期的な張替えが基本的に不要です。つまり、20年、30年と住み続けるほど、メンテナンスコストが抑えられ、結果的に経済的になる可能性も十分にあります。
  • 視点2:お金では測れない「暮らしの豊かさ」を大切にする
    心地よい空気、美しい質感といった、お金には代えられない日々の豊かさも、漆喰がもたらす大切な価値。「この快適さなら納得」というオーナー様の声も少なくありません。
  • 視点3:こだわりと予算のバランスを「一緒に」考える
    リビングだけ漆喰にする、一部をご自身でDIYに挑戦するなど、ご予算とこだわりに合わせて計画を工夫することも可能です。私たちはお客様との対話を重ねながら、最善の方法を一緒に見つけていきます。

目先の費用だけでなく、未来のコスト、そして暮らしの質。

ぜひ、総合的な視点から漆喰の価値をご検討ください。

4.「メンテナンスが大変…」実はシンプル、家を育てる楽しみに

「漆喰は手入れが大変そうで後悔した、という話も…」

確かに、化学雑巾でゴシゴシお掃除、というわけにはいきません。

でも、普段のお手入れはホコリをサッと払う程度で、実はとてもシンプルなのです。

もし軽い汚れやひび割れを見つけても、DIYで補修できるのが漆喰のいいところ。

これを「大変」と捉えるのではなく、「家を育てるイベント」として楽しんでみるのはいかがでしょうか。

例えば年に一度「漆喰チェックの日」を設けて、家族で簡単な補修を楽しむ方もいらっしゃいます。

「手間」ではなく、愛着を深める時間として漆喰と向き合ってみるのも良いものです。

もちろん、難しい場合や定期的なチェックは、私たち工務店がしっかりサポートしますのでご安心ください。

5.「カビが生えやすい」って本当?漆喰の性質と正しい対策

「漆喰の壁にカビが生えたら…」湿気の多い日本では、ご心配ですよね。

まず知っておきたいのは、漆喰は本来、主成分の力(強アルカリ性)でカビがとても生えにくい素材だということです。

この湿気の多い京都で、昔から町家や土蔵の壁を守ってきたのも、この漆喰の力があってこそなのです。

それでもカビが生えるとしたら、それは換気不足による高湿度や壁の中の結露など、カビが好む「環境」ができてしまうからです。

だからこそ、私たちが家づくりで大切にするのはこの3点です。

  1. カビにくい「空気の流れ」をつくる設計。
    家全体の風通しを考え、湿気がこもらない工夫と結露対策を徹底します。
  2. 見えない部分こそ「丁寧な仕事」で応えること。
    壁の中の湿気の逃し方など、目に見えない施工品質がカビ防止には不可欠。正直な仕事をお約束します。
  3. もしもの時も、慌てない「知恵」をお伝えすること。
    初期のカビなら消毒用エタノールで拭ける場合も。手に負えない時や心配な時は、いつでもご相談ください。

漆喰の性質を知り、カビが生えにくい環境を丁寧につくること。そして、万が一の知恵と頼れる相談相手がいること。

これで、カビへの不安はきっと軽くなるはずです。

五感で感じる漆喰の3つの本質的な価値

さて、ここまで漆喰の家で後悔しそうな点とその付き合い方について見てきました。

それでも、多くの方が漆喰の壁に惹かれるのは、そうした点を補って余りある、確かな魅力があるからなのです。

それはきっと、言葉や数値だけでは表しきれない、漆喰の持つさまざまな力(性能)に裏付けられた、

「日々の暮らしの中でふと感じる、あの何とも言えない心地よさ、豊かさ」にあるのだと思います。

その心地よさを支えている、漆喰が持つ主な力(性能)を少しご紹介しましょう。

調湿性と断熱性 湿気を吸ったり吐いたりして、夏はカラッと、冬は乾燥しすぎない快適な空気環境へ。
熱も伝えにくい性質です。
防火性 主成分の消石灰は燃えない鉱物。万が一の火災時にも安心感があります。
抗菌・防カビ性 強アルカリ性の力で、カビや細菌が繁殖しにくい、清潔な壁です。
自然素材による健康配慮
(低VOC)
化学物質を含まないので、アレルギーなどが心配な方も安心です。
美しい経年変化 時間と共に風合いが増し、味わい深くなっていきます。
左官仕上げのデザイン自由度 職人の手仕事で、豊かな表情を作り出せます。

では、こうした漆喰の力が、具体的にどんな素敵な「体感」として私たちの暮らしに現れるのか、特に大切にしたい3つのポイントをご紹介します。

深呼吸できる“空気”──鼻先でわかる澄み切った室内

漆喰の家に入ると感じる、高原の朝のような「空気の清々しさ」。

それは、漆喰が持つ優れた力のおかげです。

まず、優れた「調湿性」。壁が呼吸するように湿気を調整し、梅雨時のジメジメ感を和らげてくれます。

さらに嬉しいのは「消臭効果」。気になる生活臭を吸着してくれるので、「翌朝には匂いが気にならない」という声もよく聞かれます。

加えて、主成分の力による「抗菌作用」も、清潔な空気感の一助に。

まるで一日中、朝一番の新鮮な空気が続くよう。「空気の質」が、心と体の快適さを支えます。

漆喰の壁は、まさに「家の中で思わず深呼吸したくなる」、そんな健やかな毎日をもたらしてくれるのです。

陽だまりが描く“陰影”──目で味わう豊かな表情

漆喰の壁が持つもう一つの大きな魅力、それは単なる「白さ」だけではない、独特の「質感」と、光が生み出す「陰影」の美しさにあります。

つるりとしたビニールクロスとは違い、漆喰の壁は左官職人さんの手仕事によって仕上げられます。

その時に生まれるコテ跡や、ミリ単位のわずかな凹凸。

これらが、部屋に差し込む光をやわらかく受け止め、壁全体に豊かな表情を与えてくれるのです。

朝の優しい光の中ではふんわりと明るく、昼間の強い日差しのもとでは陰影がくっきりと浮かび上がり、壁に奥行きを感じさせます。

また、夕方の西日が部屋をオレンジ色に染め上げれば、壁もまた温かみのある表情に。

夜、間接照明を灯せば、漆喰ならではのしっとりとした質感が際立ち、落ち着いた雰囲気を醸し出す…。

まるで、一日の中で壁がさまざまな表情を見せてくれるかのようです。

さらに、漆喰は「経年変化」も魅力の一つ。

時間が経つにつれて、色味や質感が微妙に変化し、さらに深みが増していきます。

漆喰の壁は、ただの白い平面ではありません。

光と影が織りなす、繊細なアートのような存在。その移ろいゆく美しさが、日々の暮らしに彩りと、心豊かな時間をもたらしてくれるでしょう。

素肌に優しい感触、触れるたびに感じる安心感

漆喰の魅力は、目に見えるものだけではありません。

壁にそっと触れた時に感じる、独特の「やさしい感触」も、多くの人を惹きつける理由の一つです。

それは、化学製品のようなツルツルとした冷たさとは違う、どこか素朴で、温かみのある質感。

この心地よさにも、漆喰ならではの力が関係しています。

漆喰は「調湿性」が高いため、壁の表面温度が急激に変化しにくいという特徴があります。

そのため、夏場に触れるとひんやりと心地よく、逆に冬場、暖房の効いた部屋で壁に寄りかかっても、あの「ヒヤッ」とした冷たさを感じにくいのです。

ほんのりとした温もりが、じんわりと伝わってくるような感覚です。

また、漆喰は「静電気を帯びない」という性質も持っています。

だから、ホコリが付きにくいだけでなく、壁に触れた時に、あの嫌なパチパチ感もありません。

小さなお子様が壁に手をついたり、無邪気にもたれかかったりしても、なんだか安心感がありますよね。

化学製品にはない、この素朴で優しい手触り。

それは、日々の暮らしの中で、私たちに無意識の安心感とリラックス効果を与えてくれます。

特に寝室など、心身を休める空間に漆喰を用いることで、その穏やかな恩恵をより深く感じられるのではないでしょうか。

漆喰の家オーナーの実際の声

実際に、漆喰の家に住むオーナー様にインタビューをしてみました。

原文ママ掲載しています。

住んで感じたメリット
  • 「風合いが良い!ここが一番気に入っています。」
  • 「涼しい! クロスの家に住む隣人がうちに入って『めっちゃ涼しい〜!』って言ってたので間違いないです!(逆に春先は寒く感じるかも…なくらい)」
  • 「ビニールクロスみたいに継ぎ目がなくてきれいです。」
  • 「何年経っても変色とかせず、ずっときれい。タバコで黄色くなる心配もなしです。」
  • 「ホコリがつかないのが、地味に嬉しいですね。」
  • 「汚れたり傷つけたりしても、自分で補修できるのが良いです。紙粘土感覚ですぐ直せるし、ランダムな塗り壁なら素人でも案外目立たなくできます。」
  • 「クロスみたいに角がめくれてきたり、張替えがいらないのも楽でいいです。」
  • 「調湿性とか、防臭効果もある気がします。」
  • 「おしゃれなカフェ風の印象になるところも好きです。色粉を使って壁一面だけブルーにする、なんてこともできますし。」
住んで気づいたデメリット
  • 「やっぱり初期費用は高いです。ただ、長期で見るとクロスみたいに張替えの心配がないので、それで納得しています。」
  • 「ふと素肌で壁を擦っちゃうと痛いです。コンクリと同じ感じなので、角とかは特に。」
  • 「木造だからか、木の伸び縮みで壁に縦にヒビが入ることがあります。まあ、個人的には気にならないぐらいですけど。」
  • 「コーヒーとか、汚れが染みちゃうと落ちづらいですね。(でも、上から塗って補修はできます)」
  • 「あとは、削れやすい点ですね。(補修は可能です)」

実際の暮らしの声からも、漆喰の持つ魅力と、知っておきたい注意点の両面が伝わってきますね。

特性を理解し、うまく付き合われている様子がうかがえます。

京都の気候風土を知る工務店が語る、漆喰の活かし方

私たちは、この京都の地で半世紀以上、地域の気候風土に寄り添いながら、正直な家づくりを続けてまいりました。

特に、盆地特有の、あの夏の蒸し暑さ、そして身に染みる冬の底冷え。

そんな京都の暮らしの中で、漆喰が持つ「呼吸する力」は、昔から大きな助けとなってきました。

漆喰の優れた調湿性能は、夏の湿気を和らげ、冬の過乾燥を防ぎ、一年を通して室内を心地よく保とうとしてくれます。

私たちは、ただ漆喰を塗るというだけでなく、この土地で培ってきた知恵と技で、その力を最大限に引き出す家づくりを大切にしています。

 

例えば、私たちがご提案する「そらどま仕様」の家づくりもその一つです。

伝統的な漆喰(湿式工法)が持つ優れた調湿性や心地よさに着目し、その効果を、現代の建材、つまり乾式工法でも実現する「呼吸する壁」の技術を取り入れています。

この「そらどま仕様」は壁の遮熱性、調湿性、蓄熱性能を高めます。

そして、仕上げに漆喰を用いることで、構造と仕上げの両面から快適性を追求。

それぞれの長所が組み合わさり相乗効果を生み出すことで、京都の厳しい気候の中でも、より快適で省エネルギーな暮らしを目指しています。

 

こうした工夫に加え、見えない壁の中の湿気の通り道まで考え抜いた下地づくり。

京都の土や気候を知り尽くしたからこその、漆喰へのひと工夫。

そして、太陽の恵みや風の流れを味方につける設計。

これらはすべて、お客様に本当に快適な暮らしをお届けしたい、という一心で長年積み重ねてきた私たちの財産です。

古くから受け継がれてきた漆喰の知恵。

そこに現代の確かな技術を掛け合わせることで、私たちは、この美しい京都の街並みに溶け込みながら、未来へと住み継いでいける、本当に心地よい「現代の漆喰の家」をお届けしたいと考えています。

暮らしのご提案
こんな人は漆喰の家で後悔しない!京都で50年の工務店が語る本当の価値 | 自然素材
漆喰の家

一般的な漆喰の家とは? 漆喰の家とは、一般的に自然素材である漆喰を壁などに採用した住まいを指し、体に優しい健康的な空間になるとイメージされています。 その主なメリットとしては、漆喰が持つ調湿性能で湿度を和らげ、匂いも吸い取ってくれるので空気がキレイになる点や、吸湿性能でカビが発生しにくいといった

まとめ:漆喰の特性を理解し、後悔しない家づくりを

ここまで、漆喰の家で後悔しないためのポイントや、漆喰が持つ本質的な魅力についてお伝えしてきました。

「漆喰の家は後悔するかもしれない…」不安はもちろんあるかと思います。

ですが、その特性を正しく理解し、ご自身のライフスタイルや価値観と照らし合わせることで、漆喰はかけがえのない価値をもたらしてくれる素材であることが、お分かりいただけたのではないでしょうか。

漆喰の家で後悔しないためには、素材の特性を理解することに加え、それを活かす確かな技術と経験を持った工務店を選ぶことが何よりも大切です。

漆喰は職人の手仕事で仕上げるため、施工品質が仕上がりや耐久性に大きく影響します。

私たち片山工務店は、50年以上にわたり、京都の住宅・建築に携わってきました。

経験豊富な自社大工、信頼できるスタッフたちと連携し、設計から施工、そして未来の暮らしまで、まっすぐに、正直に、お客様の家づくりと向き合うことをお約束します。

あなたの家づくりが、後悔のない、心から満足できるものになるよう、精一杯お手伝いさせていただきます。

この記事を書いた人
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片山 善晴

京都府拠点の株式会社片山工務店代表取締役/1969年京都生まれ。大阪工業大学建築学科卒業後、ゼネコンにて大規模建築の現場管理、阪神大震災復興を経験。1997年片山工務店入社、2004年より現職。設計・現場管理担当/一級建築施工管理技士、二級建築士、エコハウスマイスター保有/ 「不易流行」を信念に、伝統技術と新技術を融合させ、顧客一人ひとりの夢や想いを形にすることを使命とする。建築を通じた地域社会への貢献を目指す。

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